失敗しても立ち直れる「レジリエンス」とは?
「レジリエンス」とは、ストレスや困難に直面したときに、立ち直ることのできる“心の回復力”のこと。
もともとは工学の用語で、力を加えて曲がった素材が、折れずに元の形に戻る性質を指していました。
それが心理学にも応用され、心の柔軟性やしなやかさを表す言葉として使われるようになりました。
このレジリエンス、実は今の子どもたちにとってとても大切な力なのです。
子どもにとっての“失敗”は、大人以上に大きな壁
子どもは大人に比べて人生経験が少ない分、ひとつひとつの出来事に強く影響されやすいものです。
たとえば、テストで思うような点数がとれなかったり、友達と意見がぶつかってしまったり。
大人から見れば小さなことでも、子どもにとっては大きなストレスです。
こうしたストレスに対し、「どう受け止め、どう立ち直るか」は、日々の経験によって育っていきます。
レジリエンスは“生まれつき”ではなく、“育てることのできる力”なのです。
不器用だった私が教えてくれたこと
実は私自身、子どもの頃はとても不器用で、何をするにも一度でできたことがありませんでした。
バレエも例外ではなく、ステップや動きの習得に人一倍時間がかかりました。
でも、不思議と「できないことが悔しい」「やめたい」と思ったことはありませんでした。
むしろ「もっと上手になりたい」「どうやったらできるかな」と思い続けていたのです。
振り返れば、それは私の「バレエが好き」という気持ちが支えてくれていたのだと思います。
そしてもう一つ、子どもの頃のバレエの先生が、「できないこと」で叱られなかったことも大きかったように思います。
ご挨拶やお行儀についてはしっかりと注意されましたが、技術的なことで叱られたことは一度もありませんでした。
「失敗しても大丈夫」「何度でもやればいい」
そんな空気の中で、私は自然と「練習すればできるようになる」と学んでいったような気がします。
ダンスやバレエがレジリエンスを育てる理由
このように、ダンスやバレエには「できるようになるまで挑戦する」というプロセスが自然と組み込まれています。
新しい振り付けに挑戦したり、何度も同じ動きを繰り返したりする中で、
子どもは「失敗=終わり」ではなく、「挑戦の始まり」だということを体感します。
また、ダンスには表現の要素もあります。
自分の感情を体で表現することで、ネガティブな気持ちを外に出したり、前向きなエネルギーに変えることができるのです。
レジリエンスが高い子どもに育つ4つの特徴
① 自分を大切に思える
自分の得意なことだけでなく、苦手なことも含めて「こんな自分でいいんだ」と思える子どもは、レジリエンスが高くなります。
ダンスやバレエでは、努力の積み重ねを見てもらえる環境があるので、自己肯定感が育ちやすいのです。
② 助けを求められる
できないときに一人で抱え込むのではなく、先生や仲間に「教えて」と言えることも、レジリエンスの一つ。
レッスンの中で助け合いながら成長することで、人との信頼関係の築き方も学べます。
③ ネガティブ感情を切り替える力
悔しい、恥ずかしい、失敗した…。そんな感情にとらわれ続けるのではなく、
「またやってみよう」と気持ちを切り替える力が、レッスンを通して自然と身についていきます。
④ 柔軟な視点を持てる
違う動き方や表現方法を学ぶ中で、「こういうやり方もあるんだ」と視野が広がります。
困難に直面したときに、別の方法で解決しようとする柔軟な思考にもつながります。
「好き」だからこそ、折れない
私がバレエをずっと好きでいられたのは、「できない」ことを否定されなかったから。
そして「好き」という気持ちが、失敗しても前を向く力になっていたのです。
これはきっと、どんなお子さんにも共通すること。
好きなことに出会えたとき、子どもはどんな困難も乗り越えようとする力を自然と持ち始めます。
その第一歩として、ダンスやバレエはとてもおすすめです。
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