受験勉強は「思考力の訓練」

大学受験は、単なる暗記勝負ではありません。
限られた時間の中で、いかに効率よく、どの順序で、どこまで深く学ぶか
その全てが戦略です。
つまり、「考える力」が求められる場なのです。

この“考える力”とは、情報を受け取った時に自分なりに理解・整理し、必要に応じて応用する力のこと。
これは、ダンスやバレエの上達にも欠かせない能力なのです。

ダンスやバレエで育つ「戦略的思考」

例えば、バレエの振付を覚えるとき。
何も考えずに動きを真似しているだけでは、なかなか定着しません。
上達していく子は、なぜその動きになるのか、どうすればもっと美しくなるのか、自分の身体と動きを照らし合わせながら“考えています”。

レッスン中も、先生のアドバイスをただ受け取るのではなく、自分で咀嚼し、改善方法を探ることが求められます。

これはまさに、受験勉強で言うところの「ただ解答を覚えるのではなく、仕組みを理解し、自分で再現できる力」と同じなのではないでしょうか。

「考える習慣」は一朝一夕では身につかない

思考力は、ある日突然身につくものではありません。
毎日の小さな積み重ねの中で、自然と磨かれていくものです。

ダンスやバレエでは、身体の使い方、音楽の感じ方、空間の意識など、あらゆる情報を同時に処理しなければなりません。
それらを整理し、適切に判断して動くことが求められるため、自然と「考えながら動く」クセがついていきます。

これが日常的な習慣となれば、勉強に向かったときにも、ただボーッと机に向かうのではなく、「どうすれば効率よく理解できるか」と考えるスタイルが身につくのです。

「集中力」「継続力」も一緒に育つ

思考力だけでなく、受験で必要な「集中力」や「継続力」も、ダンス・バレエを通して養えます。

例えば、1曲通して踊るためには数分間、音・振付・身体の全てに集中する必要があります。
その集中の質は、勉強中の“脳の集中モード”とも非常に似ているのです。

また、ダンスやバレエの上達には継続した努力が不可欠です。
日々の小さな成長を積み重ねる過程が、そのまま受験勉強のプロセスに通じるものがあります。

「主体性」と「自己管理力」が結果を左右する

受験勉強でもっとも重要なのは、自分で計画し、自分で取り組む「主体性」と「自己管理力」。
この力がないと、どんなにいい教材があっても結果につながりません。

ダンスやバレエでも、ただ先生の言う通りに動いているだけでは成長に限界があります。
自分の弱点を見つけ、練習方法を工夫し、日々コツコツ取り組む力が問われます。

こうした“自分で考えて行動する力”こそが、受験という長期戦において圧倒的な武器となります。

進路を「自分らしく」選ぶために

日本では、いまだに「いい大学＝いい人生」という価値観が根強くあります。
確かに学歴によって選択肢が広がるのも事実ですが、「自分らしい進路」を選ぶためには、自分の価値観や得意・不得意を知っておくことが大切です。

そのためにも、受験という目標に追われるだけでなく、自分自身と向き合う時間を持つことが重要です。

ダンスやバレエを続けることで、自己表現力や感性、そして自分の心と身体の声に耳を傾ける習慣が育ちます。
これは、志望校選びや将来の進路を考えるうえで、必ず力になるはずです。

本当の賢さを、ダンスで育てよう

勉強とダンスは一見まったく別物に見えるかもしれません。
ですが、どちらにも共通するのは「考える力」と「自分を高める力」。

大学受験という大きな山を乗り越えるために必要な“本当の賢さ”は、実は日々のレッスンのなかに潜んでいるのです。

スタジオでのレッスンは、身体を動かすだけでなく、思考力・集中力・自己管理力を総合的に育てる場所でもあります。

「踊る力＝考える力」
受験に向けた土台作りとしても、ぜひ一度レッスンに参加してみてください。