ダンスの上達において、
アイソレーション と 重心移動 は避けて通れない基礎です。
でも、この2つは
「ただ練習量を増やせば上達する」という種類の技術ではありません。
“身体の条件”が整っていない状態で練習を重ねると、
間違ったクセだけが強くなり、余計にできなくなるケースがほとんどなように感じます。
そこで必要になるのが、
身体を正しく使える土台づくり です。
そしてその土台づくりを、
もっとも効率良く・初心者でも安全に行えるのが
「バー・フロア」なのです。
① 立って練習すると、身体のクセがダイレクトに出てしまう
アイソレーションが苦手な人に共通するのは、
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肩や腰が一緒に動いてしまう
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肋骨だけ動かす感覚がわからない
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体幹がグラグラして軸が保てない
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余計な筋肉が働きすぎる
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呼吸が止まりやすい
という状態。
これはすべて、
「重力の中で立つ」ことで発生する余計な負担。
立っているだけで身体は多くの筋肉を使い、
そのままアイソレーションしようとすると、
本来使いたい“深層筋”よりも“表層筋”が暴走します。
その結果、動きは固まり、コントロールが効かなくなるのです。
② バー・フロアは“余計な力”をゼロにできる
床に座る・寝て動くバー・フロアでは、
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重力から解放される
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身体を支える必要がない
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余計な筋肉が働かない
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骨の並びが整いやすい
という状態が自然につくれます。
これが、アイソレーション習得には理想的。
なぜなら“立つ”という難易度の高い条件が消えることで、
純粋に「関節を動かす」感覚だけを分離して覚えられるからです。
たとえば、
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肋骨だけ左右にスライド
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骨盤だけ前後にロール
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胸郭だけのアップダウン
など、「部分的な動き」が圧倒的に理解しやすくなります。
初心者の方でも「これならわかる!」となる理由はここにあります。
③ インナーが自然に働き、動きが“静かに・深く”なる
アイソレーションや重心移動が上手な人は、
派手な筋肉を使っていません。
実は、
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腹横筋
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多裂筋
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横隔膜
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骨盤底筋
といったインナーが安定的に働いています。
バー・フロアは床が支えになるため、
本来働くべき“深層筋だけ”がスムーズに起動します。
結果として、
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余計な力が抜ける
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関節の動きの軌道がまっすぐになる
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小さな動きでも伝わりやすくなる
という“美しい身体操作”が手に入ります。
④ 重心移動の基礎は「倒れない身体軌道」から身につく
重心移動が苦手な人の典型的な動きが、
重心を動かすのではなく身体を“倒して”移動してしまう。
これは立っていると、
足で踏ん張ってしまう・体幹がブレる・骨盤がズレる
などの原因で起こります。
バー・フロアでは倒れることがないため、
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骨格の自然な流れ
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下腹と内ももが支える軌道
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滑らかで静かな重心移動
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戻れる体軸
といった、立位で必要な動きの“基礎の基礎”が安全に学べます。
これができると、
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ヒップホップのリズム取り
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ジャズのターン前の準備
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ソウルのアップダウン
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バレエのセンターワーク
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ハウスのステップ
など全ジャンルで“ブレない身体”になります。
⑤ なぜバー・フロアだけで踊りが変わるのか?
理由はシンプル。
踊りは「身体操作」であり、それを決めるのは骨格とインナーだから。
ステップや振付をどれだけ覚えても、
身体の使い方が整っていなければ、
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軸がブレる
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体重移動が重い
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動きが硬い
-
リズムに乗れない
この状態から抜け出せません。
逆に、
バー・フロアで
“骨・呼吸・インナーの動きがリンクした状態”になると、
動きの質は一気に変わります。
初心者の方ほど変化が早いのも特徴です。
アイソレーションも重心移動も、最短ルートはバー・フロア
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苦手な原因(姿勢・癖)がリセットされる
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骨の動きが理解しやすくなる
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インナーが自然に働く
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余計な筋肉の暴走が止まる
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立位で必要な軌道が“寝た状態”で身につく
だからこそ、
バー・フロアはアイソレーションと重心移動の習得にもっとも向いているメソッドだと思っています。
「なんで今までできなかったの?」
「これなら理解できる!」
と感じてもらえるはずです。
月曜日 20:30~22:00
土曜日 12:00~13:30

12月17日(WED)のレッスンは
| 時間 | クラス | 担当インストラクター |
|---|---|---|
| 16:00~17:00 | キッズジャズ | AIMIN |
| 17:00~18:00 | キッズヒップホップ | GO |
| 18:00~19:00 | ジュニアヒップホップ | GO |
| 19:00~20:30 | ジャズダンス | RIKO |
| 20:30~22:00 | ディスコ・ソウル | GO |































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