「挑戦する力」を育てる土台は“心の安全”から
ダンスやバレエのレッスンでは、子どもたちが毎回、新しい振付や表現に挑戦しています。
そんな中で見えてくるのは、「うまくできなくてもやってみよう」と思える子と、「間違えたらどうしよう」と足を止めてしまう子の違いです。
その背景には、「心理的安全性」という心の土台が大きく関わっています。
心理的安全性とは、「ここでは自分を否定されない」「失敗しても受け入れてもらえる」と感じられる状態のこと。
こういう安心感があると、脳の感情と行動をコントロールする部分(前頭前野)が活性化し、子どもは本来の力を発揮できるようになります。
指導者の“関わり方”が、子どもの心を育てる
この心理的安全性を支えるのが、指導者との信頼関係です。
「どうしてできなかったの?」ではなく、
「今のはどう感じた?」「何を意識してたかな?」というような声かけが、子どもが自分の内側に目を向けるきっかけになります。
正解を押しつけるのではなく、子ども自身が答えを見つけていけるよう導くことで、レッスンそのものが“心の育成”の場になります。
上手くいかなくても、「チャレンジしたね」と肯定的に返してもらえることで、子どもは失敗を怖がらずに再挑戦できるようになります。
子ども自身の“内省力”もカギになる
一方で、子ども自身が自分の心の動きに気づき、コントロールできるようになることも大切です。
ここで重要なのが、「メタ認知能力」です。
メタ認知とは、自分を客観的に見る力。
たとえば、「今日は集中できなかったな」「あの振付は少し焦ってしまった」といった気づきを持つことで、
次回への改善や前向きな自己理解につながります。
この力が育つと、子どもは先生のアドバイスを“自分事”として受け取れるようになり、言われなくても自分で振り返り、工夫できるようになっていきます。
発表会後こそ“学びのチャンス”
ダンスやバレエの習い事では、発表会後に舞台映像や写真を見返す機会があります。
これはまさに、メタ認知を育てる絶好のタイミングです。
指導者と一緒に映像を見ながら、
「このときの表情、どうだったかな?」
「どこが上手くいったと思う?」
といった対話をすることで、子どもは自分の成長を“視覚的に確認”しながら、自分の力を実感できます。
成功体験を自分で言葉にすることは、自己効力感を高め、「次も頑張ってみよう」という挑戦意欲を育てる大きなきっかけになります。
不器用だった私だから伝えられること
実は私自身、子どもの頃から人一倍不器用で、何をするにもすぐにできた経験がありませんでした。
でも、バレエを通して「練習すれば必ずできるようになる」ことを知り、少しずつ前に進んできました。
みんなよりできるようになるのに時間がかかる分、「だったら、みんなよりたくさん練習しよう」と思うようになったのです。
何度も壁にぶつかっては、あきらめずに向き合ううちに、「時間がかかる自分」も「すぐにできない自分」も、受け入れられるようになりました。
今では、「不器用だったこと」が、私にとって最大の強みです。
だからこそ、今の子どもたちにも「上手くできなくても大丈夫」「時間がかかっても、できるようになる」ということを、
レッスンを通して伝えていきたいと思っています。
成長は、信頼と振り返りの積み重ねから
心理的安全性は、先生からの一方的な配慮だけではなく、
子ども自身が「ここなら大丈夫」と感じ、自ら振り返り、挑戦を重ねていく中で少しずつ育まれていきます。
そのためには、
-
子どもの言葉に耳を傾けること
-
小さな成功を一緒に喜ぶこと
-
映像や写真を通じて自分を客観視する習慣をつくること
このような、日々のレッスンの中での丁寧な関わりと対話が欠かせません。
挑戦できる子は、自分の力を信じられる子
子どもが「挑戦する力」を持つためには、安心できる環境と、自分を客観的に見つめる習慣の両方が必要です。
当スタジオでは、ただダンスやバレエの技術を教えるだけではなく、
子どもたち一人ひとりの気持ちに寄り添い、
安心して学べる空間を大切にしています。
そして、発表会後の振り返りも「心の成長」を促す大切な機会として活用しています。
挑戦できる子を育てたい
そんな方は、ぜひ一度、体験レッスンにお越しください。
きっと、お子さまの新たな一面に出会えるはずです。
8月4日(TUE)のレッスンは
時間 | クラス | 担当インストラクター |
---|---|---|
12:00~13:30 | バー・フロア | 池田真紀 |
13:30~15:00 | バレエ | 池田真紀 |
17:00~18:00 | ジュニアジャズ |
RIKO |
18:00~19:00 | ジュニアバレエ | 池田真紀 |
19:00~20:30 | 大人初心者限定 ストリートスタートクラス | Ken-J |
20:30~22:00 | ヒップホップ | RyU |
この記事へのコメントはありません。