■ 「ごめんなさい」や「ありがとう」の奥にあるもの
子どもたちが初めて覚える“ことば”の中に、「ごめんなさい」や「ありがとう」があります。大人たちはそれを礼儀として教えますが、その背景には相手の気持ちを考える心、つまり“社会性”が隠されています。
たとえば、何かを壊してしまった時に「ごめんなさい」と言う。これは「自分が悪いことをした」と理解しているようでいて、実際にはまだその意味を深く理解していないことも多いです。しかし、同じ場面を何度も経験するうちに、「相手がどう感じたか」「自分はどうしたかったか」といった“感情”が伴うようになります。
このように、ことばの意味は、辞書で覚えるだけでは足りません。経験の中で「意味」が育ち、そこに「価値」が生まれるのです。
■ 子どもの成長を知るヒントは“ことば”に表れる
子どもの何気ないことばの選び方に、成長のサインが見え隠れしています。
・「どうせできないし」
・「あの子が悪いんだよ」
・「ありがとう、たすかったよ!」
この違いは、自己肯定感、他者との関係、そして感情表現の成熟度を映しています。ことばは、内面の状態を映す鏡とも言えるのです。
では、どうすれば子どもがことばの力を育み、他者との良い関係を築けるようになるのでしょうか。
その一つの方法として、「ダンス」や「バレエ」のような習い事が注目されています。
■ ダンスが“ことばの感性”を育てる理由
ダンスとことば、一見関係がなさそうに思えるかもしれません。しかし、ダンスは“非言語コミュニケーション”の代表です。言葉ではなく、身体で感情やメッセージを表現することが求められます。
・音楽に合わせて動くことで「空気を読む力」が養われる
・振り付けを覚える中で「集中力」と「表現力」が育つ
・レッスンで先生や仲間とコミュニケーションを取る中で「協調性」が生まれる
ダンスのレッスンでは、注意された時に「ごめんなさい」と素直に言える瞬間が増えたり、仲間が上手にできた時に自然と「すごいね!」と言えるようになったりします。
これは、身体で“伝える”経験を通して、「ことばで伝える」力が育っている証拠です。
■ 異年齢との関わりがことばの深みを育てる
特に、ダンスやバレエの教室では、年齢の異なる子どもたちが同じクラスで学ぶことが多くあります。
・年上の子の動きを見て学ぶ
・小さな子に優しく声をかける
・発表会で一緒に舞台を作り上げる
こうした経験の中で、子どもたちは**“ことばにならない気持ち”に気づく感性**を自然と身につけていきます。そして、それをことばにする力も少しずつ養われていくのです。
■ 親子で感じる「ことばの成長」
ダンスを始めてから、「ありがとう」が自然に出てくるようになったり、「ごめんなさい」が素直に言えるようになったり――そんな小さな変化に、親御さんたちが驚くことも少なくありません。
舞台のあとには「緊張したけど楽しかった!」といった気持ちを自分のことばで伝えられるようになったり、先生に話す内容をちゃんと考えてまとめられるようになったりと、“ことばの使い方”がどんどん変わっていく様子が見えてきます。
■ 「体験」がことばの意味を深める
最終的に、ことばの力は“体験”の積み重ねで育ちます。ダンスやバレエのレッスンでは、日常生活では出会えないようなシーンがたくさん待っています。
・本番の舞台に立つ緊張
・仲間とのぶつかり合い
・やりきった後の達成感
それらを通して、「うれしい」「くやしい」「ありがとう」「だいじょうぶ」といった感情のバリエーションが増えていくのだと思っています。
■ まとめ|ことばの成長には“体験”が必要
子どもが心から発する「ありがとう」には、育ってきた背景があります。ダンスやバレエは、そんな“ことばの成長”にとって最高の環境です。
自分の気持ちを表現する手段を身体でもことばでも持っている子は、どんな場面でも柔軟に対応できる力を持っています。
「うちの子、ちょっと気持ちを表現するのが苦手かも…」
「もっと自信をもって“ことば”を使ってほしい」
そんな風に思っている方にこそ、ぜひ一度、ダンスやバレエの体験レッスンをおすすめします。
新しい世界での一歩が、ことばの力をグッと成長させるチャンスになります。
5月17日(SAT)のレッスンは
時間 | クラス | 担当インストラクター |
---|---|---|
12:00~13:30 | バー・フロア | 池田真紀 |
13:30~14:30 | キッズバレエ | AIMIN |
15:00~16:00 | キッズダンス | AIMIN |
16:00~17:30 | バレエ | 池田真紀 |
17:30~19:00 | ジャズダンス | AIMIN |
19:00~20:30 | ディスコ・ソウル | GO |
20:30~22:00 | ブレイキン | ISAMU |
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