はじめに:成長マインドセットとは?
スタンフォード大学の心理学者キャロル・ドゥエック博士が提唱する成長マインドセット(Growth Mindset)とは、「能力は努力や経験を通じて伸ばせる」という信念を指します。これに対し「能力は生まれつき決まっており変わらない」と考えるのが固定マインドセットです。
成長マインドセットを持つ人は、挑戦を学習機会と捉え、失敗から学び、粘り強く努力を続ける傾向があります。
そして、努力の過程や戦略、少しずつの進歩を称賛することが、この考え方を育む鍵になります。
なぜ「できない」を克服する努力には注意が必要か
苦手なことを克服しようとすると、日々「自分には無理かも…」という感情に押しつぶされそうになります。
その結果、「できない」を意識することが続くと、挑戦の楽しさが失われやすいのです。
また、固定マインドセットを持つ人は、挑戦を避け、失敗を自分の能力の限界と捉えてしまう傾向があります。
これだと経験を通じた成長の機会そのものが失われてしまいます。
成長マインドセットを育むには、小さな成功体験の積み重ねが大切
成長マインドセットを身につけるには、「ビッグゴール+スモールゴール」を設定し、小さな成功を積む方法が効果的です。
これが自己効力感=「やればできる」の実感を生み、自信を育てます。
大切なのは結果ではなく過程に注目し、努力や戦略、粘りに称賛を贈ることです。
自己肯定感が持続的に高まり、挑戦を楽しむマインドが育ちます。
ダンス・バレエが持つ習いごとの価値とは?
ダンスやバレエは成長マインドセットの育成にいいのだとおもいますか?
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身体を通した即時のフィードバック…姿勢が整ったり、技ができるようになる喜びを自分で実感できる。
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段階的なステップの設定…振り付けの動き一つひとつをスモールゴールに設定しやすい。
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感覚的・視覚的な成果…自分や周りの目に“できた”が明らかに見える。
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楽しいコミュニティ…友だちや先生とのふれあいを通じて、継続意欲が高まる。
努力のプロセスを楽しみつつ、成果を“感じる”ことができる理想的な要素です。
習いごととしての導入方法(親向けアドバイス)
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最初から高い完成形を求めず、体験教室や短期クラスから少しずつ始める。
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毎回のレッスンの中の「できた瞬間」に注目して、言葉や態度で称賛する(例:「最初は難しかったのに、諦めずにここまでできたね!」)。
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成功体験を具体的に記録する—たとえば、「最初できなかったステップが、今はこうしてできるようになった」と写真や動画で残す。
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クラスの他の子の成長を見ることで、「自分も頑張ればできるかも」と刺激を得る機会にもなりやすい。
勉強やスポーツにも応用できる“ダンス式”マインドセット育成法
ダンスやバレエで得られる小さな成功体験と、それを楽しむ姿勢は、勉強やスポーツといった他の領域にも応用可能です。
たとえば、学習なら「今日この問題が解けた」、スポーツであれば「このフォームができた」を小さなゴールとして設定して、
それを大袈裟すぎないくらいに褒めていく。
こうした習慣が「できない」ではなく「できる」に目を向ける習慣をつくります。
「できない」にばかり目を向けて、挑戦そのものが苦痛になってしまうのは、とてももったいないことです。
能力は決して固定されたものではなく、努力や経験によって誰でも伸ばすことができるのです。
大人も子どもも「努力することを楽しむ経験」をスタート地点にもってほしいのです。
その入口にあるのが、ダンスやバレエといった、成果を“感じられる”習いごとです。
「身体の変化を楽しむ」「できない→できるへの実感を味わう」
そんな体験が、「やればできる!」という自信につながると思うのです。
8月29日(金)のレッスンは
時間 | クラス | 担当インストラクター |
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18:00~19:00 | ジュニアブレイキン | ISAMU |
19:00~20:30 | ヒップホップ | SARA |
20:30~22:00 | ロックダンス | GO |
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