■ ダンスは「テクニック」だけじゃない
多くの保護者が、子どもにダンスやバレエを習わせる目的として、「姿勢がよくなる」「運動神経がよくなる」「リズム感がつく」といった身体的な変化を挙げます。もちろん、こうした目に見える成果も大切です。でも実は、ダンスが育む力はもっと深いところにあるのです。
それが「学びの感度」。
ただステップを覚えるだけでなく、自分で考え、感じ、吸収する力。つまり、**日常をすべて学びに変える“センサー”**が磨かれていくのです。
■ 学びのタイプは3つある?
ある教育論で、学びの姿勢には3つのタイプがあるとされています。
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タイプ1:まったく学ばない人
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タイプ2:学ぶ場でしか学ばない人
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タイプ3:日常すべてが学びの人
ここで注目したいのが、最後の「タイプ3」。
このタイプの子どもは、ダンススタジオのレッスン時間だけでなく、家で踊っているときも、テレビを見ているときも、学校に向かう途中でさえも「学び」に変えているのです。
■ ダンスが「タイプ3」の入り口になる理由
ではなぜ、ダンスが“日常すべてを学びに変える子”を育てるのでしょうか?その答えは、ダンスが「感じて考える習い事」だからです。
たとえば、
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先生の見本を見て「自分はどう動くべきか?」を考える
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リズムに乗って「身体の感覚」に意識を向ける
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音楽から感情を読み取り「表現」に変える
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振り付けの流れを覚え「順序立てて再現する」
このように、ダンスの時間は、身体と頭と心をフルに使う“統合型の学び”の連続です。
しかも、先生に言われたことをそのままやるだけではダメ。自分なりの解釈と工夫が求められます。
こうした「自分で考えるクセ」が、やがて日常生活にも染み出していくのです。
■ ダンスを通して学んでいる“見えない力”とは?
ダンスを続けていると、子どもたちの中に以下のような「見えない力」が育っていきます。
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観察力:先生の動きを細かく見て真似する力
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集中力:音楽が流れる中で自分をコントロールする力
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想像力:ストーリーや感情を動きにのせる力
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柔軟な思考:ミスや変更に即座に対応する力
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コミュニケーション力:仲間と動きを合わせる協調性
これらの力は、どれも勉強や日常生活に直結するものです。
たとえば、「観察力」は算数の図形問題に、「集中力」は読書に、「想像力」は作文やアートに生かされます。
■ 親の“安心感”が学びを狭めることも?
子どもが机に向かっている姿を見ると、親としては「よし、ちゃんと勉強している」と安心しますよね。でも、それが本当の学びのすべてとは限りません。
ダンススタジオで、鏡の前で真剣な顔をして踊る子ども。家で音楽をかけてノリノリで練習している子ども。どちらも、学びの真っ最中です。
むしろ、楽しく夢中になっているからこそ、記憶に定着し、考える力が育っていきます。
■ 「OFFの時間」も学びになる子どもに
ダンスで身につく“感性”や“思考力”は、ONとOFFの区別を超えて、いつでもどこでも活用できるスキルです。これは、大人のビジネスマンが「日常すべてを学びに変える」タイプ3と同じこと。
子どものうちから、ただの習い事ではなく、「人生を通じて学び続ける姿勢」を育てていくこと。それが、これからの時代にますます重要になります。
■ 体験レッスンで“学びの芽”を見つけてみませんか?
もし、あなたのお子さんが「勉強が苦手」「集中力が続かない」と感じているなら、ぜひ一度ダンスの体験レッスンに来てみてください。
そこには、テクニック以上の「学びの可能性」が詰まっています。
レッスンを受けている最中、子どもの目がキラキラと輝いていく――そんな瞬間を、きっとあなたも目にするはずです。
楽しく動きながら、考える力や感じる力を育てる。
それは、机の上の勉強だけでは得られない、かけがえのない学び。
お子さんにも、その第一歩を体験してみてほしいと思います。
4月20日(SUN)のレッスンは
時間 | クラス | 担当インストラクター |
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10:30~12:00 | バレエ | NANA |
12:00~13:30 | タンゴソロステップ | NANA |
13:30~15:00 | 痛くないストレッチ | 池田真紀 |
15:00~16:30 | ヒップホップ | GO |
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