言葉ひとつで動きが変わる
ダンスやバレエを教えていると、「同じ説明をしているはずなのに、伝わり方が違うな」と感じることがあります。
たとえば、ある子には「背筋を伸ばして」と伝えたらスッと姿勢が変わるのに、別の子は混乱した表情を見せる。
そんなときは同じことを別の言葉で伝えてみます。
「頭のてっぺんを糸で引っ張られているみたいに立ってみようか」
すると、今までピンとこなかった子が、急に動きのイメージをつかむ瞬間があります。
言葉の選び方で、子どもの身体と心に届くスピードが大きく変わる
これは、指導者として日々痛感することです。
「○○しながら」と「○○するから」の違い
言葉の言い回しで特に大きな差が出るのが、「○○しながら○○する」と「○○するから○○する」という伝え方。
どちらも似ているようで、相手に与える印象が大きく違います。
例えば、「脚を横に出しながら、おなかの力も入れてね」と言ったとき、多くの子は脚の動きがメインになり、他のことは“ついで”になりがちです。
でも「姿勢や他の事が出来ているから、脚が正しく横に出せるんだよ」と伝えると、身体の使い方の順序や意識がはっきりします。
こうした違いを理解してもらうには、「なぜそうするのか?」を相手が感じ取れるように、導く言葉が必要なのです。
バレエでの「横」は真横じゃない?
レッスンで特によくあるのが、バレエでの「横」の捉え方です。
「脚を横に出して」と伝えると、たいていの子どもたちは身体に対して完全な真横に出そうとします。
でも、バレエにおける“横”とは、アンディオール(外旋)した状態での横。
つまり、足を外に回した状態での「横の方向」であり、解剖学的な真横とはズレています。
これは大人でも混乱しやすいところです。
だからこそ、最初に伝える言葉の選び方がとても重要になってきます。
伝える力=相手の立場で考える力
私たち指導者が持つべき力は、「正しい知識」だけではありません。
それを“どう伝えるか”という視点がなければ、どんなに優れた内容でも子どもには伝わりません。
年齢や経験によって、理解できる言葉も例え話も変わります。
小さな子には「リスさんみたいにちょこちょこ走ってみよう」と言ったほうが、身体の動きがイメージしやすい。
また、言葉だけでなく、声のトーンや表情、間の取り方も含めて「伝える力」だと感じています。
子どもに“伝わる”と、できるようになる
習い事で「聞く力」「理解する力」が育つ
このように、ダンスやバレエのレッスンでは、「言われたことを正しく理解する力」や「言葉をイメージにつなげる力」が育っていきます。
これは学力にもつながる、非認知能力のひとつです。
ただ身体を動かすだけではない。
言葉を介して、理解し、考え、表現していく。
それがダンスやバレエという習い事の、本当の魅力だと感じています。
“伝える力”を育てる場所を選ぶなら
子どもにとって、本当に力になる習い事とは何でしょうか?
単に運動能力を高めるだけでなく、「伝えられたことを理解し、自分なりに工夫して動く」そんな経験を積めること。
私たちのスタジオでは、ただ動きを真似させるのではなく、子ども一人ひとりの理解に寄り添うレッスンを行っています。
言葉の言い回しにこだわり、伝わる工夫を重ねる
それは、子どもたちにとって「聞く力」「考える力」「表現する力」を育むレッスンです。
\見学・体験は随時受付中/
まずはお気軽にお問い合わせください。
体験レッスンの詳細はコチラ
7月20日(SUN)のレッスンは
時間 | クラス | 担当インストラクター |
---|---|---|
10:30~12:00 | バレエ(休講) | NANA |
12:00~13:30 | タンゴソロステップ(休講) | NANA |
13:30~15:00 | 痛くないストレッチ | 池田真紀 |
15:00~16:30 | ヒップホップ | GO |
この記事へのコメントはありません。