10年間を振り返って
アート・グルーヴは本日、10年の節目を迎えることができました。
正直、10年という時間が早かったのか長かったのか、今はうまく言葉にできません。
ただ、毎日を本気で走り抜けてきた、それだけは確かです。
10年前、何もないところからのスタートでした。
どんなスタジオにしたいか、何を届けたいのか、不安と期待が入り混じるなかで、ただひとつ強く思っていたのが、
「ここに来る人たちが、自分らしくいられる居心地のいい場所をつくりたい」という想い。それは、今でも変わることはありません。
子どもたちの成長を見守る中で変化した想い
10年という時間の中で、多くの子どもたちがスタジオに通ってくれました。
最初は緊張気味だった子も、レッスンを重ねるごとに笑顔が増え、自信に満ちた顔つきに変わっていく姿を見るたびに、「この場所が誰かの支えになっている」と感じています。
最近、私が特に願うようになったのは
「子どもたちが、自分で自分を一番に好きになり、自分のことを自分でほめてあげられるようになってほしい」ということ。
情報があふれる今の時代、SNSや周囲の評価に流されそうになる場面も多いでしょう。
でも、誰かの基準ではなく「私は私でいい」と思える強さを持って、自分を大切にできる子に育ってほしい。
そのためには、失敗してもいい。うまくいかない日があってもいい。自分のペースで、自分らしく成長していける環境が必要だと思っています。
私たちは、ダンスやバレエのレッスンを通じて、そんな心の土台を育てていきたいと願っています。
支えてくれる皆さまへの感謝
この10年を共に歩んでくれたのは、通ってくれる会員さんや子どもたちだけではありません。
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卒業してもふらっと顔を見せてくれる子
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妊娠や転勤でスタジオを離れても、次の世代であるお子さんを通わせてくれる保護者の方
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一度やめると決めたけど「やめるのをやめたい」と言ってきてくれる子
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イベントや発表会の際に、サポートしてくださる保護者の皆さま
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同じ気持ちで子どもたちと向き合ってくれる講師たち
関わってくださるすべての方が「ここに関わってよかった」と思えるスタジオを作りたい。
今、ふとした瞬間に「いいスタジオだな」と思えることが増えてきたのは、皆さんのおかげです。
続けることの意味とこれからの夢
開校当初は、「辞めるも地獄、進むも地獄」と思いながらも、支えてくれる先生たちとともに、目の前のレッスンに向き合い続けてきました。
けれど、こうして10年歩んできた今、心から「続けてきてよかった」と思えるようになりました。
これからもアート・グルーヴができる最大の恩返しは、「この場所に当たり前のようにあり続けること」。
不器用なほどにダンスやバレエを大切に思っている講師たちが、自分の学んできたことを丁寧に伝え続けていけるような場所であること。
そしてもう一つ、私には大切な夢があります。
それは、支えてくれている講師陣が年齢を重ねても、ダンスやバレエの指導を通してしっかりと生計を立てられる、安心して働けるスタジオであること。
さらにいつかは、「アート・グルーヴで働きたい!」と、指導者を目指す人たちの間で憧れの存在になるようなスタジオになれたらなっと、
大きすぎる夢も、ちょっとだけ心の中で描いています(笑)。
でもそのためにも、日々の積み重ねこそが何より大切。
小さなスタジオの挑戦ではありますが、これからも着実に未来を創っていきたいと思っています。
バレエやダンスの力を信じて
バレエ団に所属していた頃、役が良くなればなるほど、ノルマとして課されるチケットの枚数が増えていきました。
もちろん努力を認められて舞台に立てる喜びはありましたが、「何のために上手くなりたいのか」「誰のために踊っているのか」が分からなくなる時期もありました。
だからこそ今、私にはいくつかの願いがあります。
若いバレエダンサーたちが、かつての私のように「踊ることは好きなのに、環境やプレッシャーに苦しむ」ことのないように。
もっと自由に、のびのびと踊り続けられる環境に近づけるように。
そのためにも、まずは一人でも多くの人にバレエの魅力を知ってもらい、劇場に足を運びたくなるような空気をつくっていけたらと願っています。
同時に、バレエやダンスを通じて「日常のストレスや身体の不調を少しでも解消できる」ということも、もっと多くの人に知ってもらいたい。
肩こり、腰のだるさ、眠りの浅さなど、日常の中に潜む些細な不調を「仕方がないもの」として我慢したり、諦めたりするのではなく、自分の身体を心地よく整えていく方法がある。
そのことを、できるだけたくさんの人に伝えていきたいのです。
この小さなスタジオからできることは限られているかもしれません。
でも、日々のレッスンや出会いを通じて、心も身体も軽くなる瞬間を届けていくことが、私たちにできる一番の使命だと思っています。
アート・グルーヴは、まだまだ小さく、吹けば飛ぶような存在かもしれません。
けれど私にとっては、人生そのもの。
これからも、丁寧に、誠実に、一歩一歩歩んでいきたいと思っています。
11年目も、どうぞよろしくお願いいたします。
8月7日(THU)のレッスンは
時間 | クラス | 担当インストラクター |
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10:30~12:00 | バー・フロア | 池田真紀 |
12:00~13:30 | バレエ | 池田真紀 |
13:30~15:00 | ジャズダンス | CHOCO |
15:00~16:30 | ディスコ・ソウル | GO |
17:30~19:00 | ロックダンス | GO |
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